big fan of 2000年代Hiphop

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Lil Flip "Baby Boy,Baby Girl(Sunshine Remix)"

 2004年の夏を代表する1曲であるLil Flipの"Sunshine"のRemixである本曲は、Biggieの"Hypnotize"と同じハーブ・アルパートの"Rise"を使ったハードコアな仕上がりです。

 ただ、アタックの強いサウンドながらもテンポはゆるいので、ゆるいフロウのFlipとリラックスした伸びのあるLeaによる歌と組み合わせても違和感はなく、ハードとソフトの対になる感触を併せ持つ仕上がりです。本曲はジャケット付の正規12インチが出ており、そこに写るFlipの、New Era Capと襟付きシャツの装いが当時、2004年の流行りでして、カッコよくて好きです。

 こちらの曲をブログに貼ろうとYoutubeを探したものの、なぜか微妙にテンポが速くされたものしかなかったので、どこか別の媒体で聴くことをお勧めします。ただ、一番お勧めしたいのは、このRemixに加えてさらに2曲、"kingpin Remix"と"Starstrack Remix"の計3曲の"Sunshine"のRemixが収録された日本盤CDを購入することです。

 この日本盤はオリジナルのUS版が二枚組であるのに対して1枚にまとめているため"Dem Boyz"のRemixやDavid Bannerがカッコイイ"Ain't No Nigga"が入っていませんが、上記のRemixに加えて私的にアルバム「U Gotta Feel Me」収録曲中最もアッパーでヤバいYoung BuckとBun B参加の"Game Over"のRemixが収録されている点から手に入れることを推奨します。Remix版"Game Over"はオリジナルの何倍もエネルギッシュです。トラック、ラップ、掛け声の全てがアップグレードしてます。


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 "Sunshine"のRemixは日本盤のボーナストラックだからかYoutubeにありませんでした。"Kingpin Remix"は朗らかで、程良いリラックス感とダンスミュージックとしてのノリの良さが際立ったもので、"Starstrack Remix"はラップに変わりはないのですが歌とトラックが全くの別物(歌はLeaでなく別の女性Vo)で、歌詞の内容は変わりませんが印象が全く異なる仕上がりです。ここで聴ける力強い女性Voはオリジナルには無いワル感があります。どのRemixもトラックがメジャー感にあふれた派手で、華があるものなので、聴きごたえがあります。オリジナルも含めてそれぞれにあだ名?的に一言で説明するなら、オリジナルはレイドバック、"Baby Boy, Baby Girl"はハード、"Kingpin"はリゾート、"Starstrack"はスパイシーという感じです。

 そして忘れてはならないのが、bmrの2004年・ライター別ベスト10のコメントにて小渕さんが「裏No.1」として挙げていたBoskoによるRemixです。他に比べて一聴した時のインパクトは弱めですが、中毒性は1番だと思います。これも一言で表すとすれば、「Dope」です。


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 Remixのことばかりでオリジナルを忘れていました。Remixはそのどれもがひねりが効いていてカッコいいですが、シンプルなオリジナルがやっぱりサマーアンセムとしては出色の出来で癒されます。PVにはアルバムに参加したJim Jonesも出ています。Traeの"Swang"のRemixに他地域から唯一参加していた彼ですが、それもこうした早い時期からのH-Townとのコネクションによるものでしょう。彼は他にもThe GameやT.I.と共演していますし、本曲収録のFlipのアルバムには同じクルーのCam'ronも参加しており、同じくJuelz SantanaもLil Wayneとやっていたりと、他のNYのラッパーに比べて彼らは積極的に他地域ともコラボしています。(FabolousFat Joeも同様に積極的です。)

 Dipsetの場合はS.A.Sなるイギリス出身のアーティストを引き入れたりと他にはない視野の広さがあり、「Diplomats」の名に嘘偽りはないですね。


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