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Dr. Dre 「The Chronic」

 ここのところScott Storchがインタビューでドライブ中によく聴くものとして、Dreの「The Chronic」を挙げていたのに影響されて久しぶりに聴いているのですが、私的に"Lil' Ghetto Boy"まではとても好きなのですが、それ以降があまりピンとこなくてアルバム1枚通して聴けなかったのですが、改めて聴いて、アルバム後半は"The Roach (The Chronic Outro)"を除いてウワモノに分かりやすいポップさがなく地味に感じていましたが、ドラムはふくよかで、かつてbmrで小渕さんが「ドラムで聴かせる曲も少なくない」と評していた意味が分かりました。

 そのドラムで聴かせる曲を更に引き立てるのは、前半のメインキャストであるドレやスヌープ以外の、クラプト・RBX・ダズ・レイジ達の個を感じさせるラップで、彼らの優れたパフォーマンス抜きにはクロニックはここまで高い評価を得られなかったと思います。私的にはワイルドなチンピララップのクラプトと、ドスの効いた声のRBXに特に惹かれます。面白いのはRBXは元々ラップはやってなかったのを、彼の声を聴いたドレがラップをやるように勧めて、それがキッカケでいきなりこのような名盤に参加するなんて、人生何が起こるか分かりませんね。