big fan of 2000年代Hiphop

持っているCDと雑誌を管理するための記録ブログです。

JAY-Z 「Reasonable Doubt」

 最近は音楽を聴くのはもっぱら犬の散歩中で、大体一時間くらい行くのでアルバム1枚通して聴けて、毎日違うアルバムと言うより3日くらいは同じのを聴いて次に行く感じです。今回はJAY-Zのデビューアルバムの「Reasonable Doubt」についてです。

 この作品はとてもメロディアスなトラックが多くて聴きやすく、「ヒップホップはちょっと…」って人でも楽しめます。僕はリリックに関心が無くてトラックや声の好みで聴くタイプなので、聴きやすくて良かったです。この作品をキッカケに昔のソウル・ファンクに開眼する可能性も大です。というか正直ラップしてるけど感触はR&Bに感じます。JAY-Zは歌詞やライムスキルが高く評価されていますが、僕は音楽において歌詞を気にしない、分からなくても響きを楽しむタイプなので、ただただトラックが秀逸なアルバムという評価になります。JAY-Zの声は癖がなく、あまり印象に残らなかったのですが、声や節回しにおいては何ヶ所か気に入った部分もありました。具体的には"Brooklyn's Finest"における跳ねたトラックにバッチリはまったJAY-ZとBiggieのラップは思わず何度も繰り返し聴きたくなるもので、あとは"Dead President Ⅱ"における"I Spend Japan Yen"が僕の唯一聞き取れた部分として耳に残りました。

 ちなみにブックレットのクレジットには"Dead President Ⅱ"の元ネタがLonnie Liston Smithの"Dreams Of Tomorrow"と記載されてますが、"Garden Of Peace"の間違いだと思います。この元ネタはとても良い曲です。


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この曲は本当に良い曲です。以下にこの曲を使った僕の好きなやつも貼らせていただきます。


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 リリースされた正規アルバムでは残念ながらトラックが差し替えられていて、とてもガッカリした思い出があります。サンプル代が高かったのか、使用許可が下りなかったのか分かりませんが残念です。


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 元ネタの悲しげなメロディーと悲痛なメアリーのヴォーカルが混ざり合ってとてもドラマチックなソウルです。

 

 

 

コンピレーションCD「FRONT Presents Diggin’ From The Vaults~Muro's Summer VIbes」

 今日聴いたのはHipho・R&B音楽誌「FRONT」(後にblast、BLASTに改名)が企画してMuro氏がコンピを編んだオムニバスCDで、収録曲は70年代のSoul、Jazz、Funkになっており、聴いている時は気づかなかったのですが、「Summer Vibes」と銘打っており、テーマは夏に合う曲のようなのですが、私は特に夏に合う感じはしませんでした。むしろ暖かみを感じる、冬に合うような感触を受け、まさしく今の季節の犬の散歩時にピッタリでした。

 これはまったりとした感じの曲は冬に、その逆にシャキっとパリッとしたサウンドは夏に合っていると僕が考えているためで、Muro氏との感覚の違いからきています。

 というわけで、僕はこの作品を冬に楽しませてもらうことにします。

 季節に関してはさておき、収録曲はとても良い曲が多くて、なおかつ知らなかったアーティストが多くてとても勉強になりました。特に良かった曲を以下に貼らせていただきます。


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 これこそ冬の夜に聴きたいです。この曲はWarren Gの"Dope Beatの元ネタなのですが、そこで使われた子守唄のような響きのメロディが"暖かみを感じさせます。加えてその曲を収めたアルバム「I Want It All」を僕が冬に聴いていたからこの曲のメロディに冬を感じるのかもしれません。


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 この曲が一番気に入りました。跳ねたビートに切なさを感じさせるヴォーカルにキュンときます。

蛇足ですが、僕が夏に聴きたい曲も貼らせていただきます。


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このはつらつとしたカラッとした曲調が真夏の炎天下で聴きたいです。


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 多分僕は夏は涼しくなるような曲でなく、熱くてヤケッパチの気分をさらに焚きつける、そんな曲が好きなんだと思います。


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涼しくなるような曲となると以下の2曲となります。


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さざ波のようなメロディとチャーリー・ウィルソンのやさしいヴォーカルが爽やかな癒しを与えてくれます。


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 ロジャーによる狂おしいトークボックスが美味の本曲ですが、涼しさを求めるならこちらのヴォーカルなしのインスト版の方がクールで夏には良いのでは?まぁ12インチ盤の長尺バージョンならロジャーのヴォーカル入りかつ後半にたっぷりインストタイムもあるので、熱くも涼しくもしてくれる、2度おいしい傑作です。

FRONT及びblast(BLAST)は僕の愛読書なので、このCDを見つけた時はとても嬉しかったです。まさしくこのCDはFRONT(というか佐々木士郎氏が)よく使用していたタームである、「HIPHOP IQ」の向上にもってこいの作品です。

Roy Ayers Ubiquity「Everybody Loves Sunshine」

 今日聴いたのはヴィブラフォン奏者のロイ・エアーズと彼のバンド?による76年の作品「Everybody Loves Sunshine」でした。初めて彼のアルバム作品を聴いたのですが、正直どれがヴィブラフォンによる音なのか分かりませんでした(泣)。僕は楽器経験が皆無なため、音楽を聴いていてもその音が何の楽器による音なのか分からないことが多く、こうして音楽について感想なり文章を書く際に困ることがあります。

 そんな僕の感想としては、全体的にオシャレで少しナスティーな、大人の音楽といった印象を受けました。(具体的な曲としては"The Third Eye")

 それと祭り感があるのですが、アメリカ的な祭りと言うよりも、アフリカ大陸の(メチャ範囲が広くてアバウトですが)どこかの民族の祭事で奏でられる祝祭音楽っぽさもありました(具体的な曲としては"Hey,Uh,What You Say Come On")。

 通して3回程聴いたのですが、やはり耳に残るのは表題曲の"Everybody Loves Sunshine"で、この曲はMary J Blige曲で有名ですが、きちんと聴いたら不穏な響きの転調部分がTony Yayoの"Fake Love"の元ネタという発見がありました。私的にはメインのメロディよりこちらのダークな部分の方が好きです。メインメロディは高音のウワモノがまるで眩しいくらいの太陽光の射す晴れ陽気だとしたら、転調部分は一転してどす黒い雲に急に覆われたかのような不穏な曇天といった感じで、雰囲気がガラリと変わります。

 ちなみにたまたま洋雑誌Rap Pagesの95年11月号を眺めていたらロイ・エアーズの記事があって、そこに"everybody Loves Sunshine"使いの曲が6曲紹介されていて、この曲のHiphop世代からの人気っぷりがうかがわれます。

 タイトルが「Nobody Doesn't Love The Sunshine」と気の利いたフレーズがナイスです。


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 このどんよりとした不穏なメロディの方がメインのメロディより好きです。