big fan of 2000年代Hiphop

好きな音楽や雑誌に関する感想やメモと日記を書いてます。

 Sourceマガジン2008年6月号のレコードリポート欄にある「The playlist」を読みました。これは色んな地域の人が今聴いている曲やアルバムを挙げるコーナーです。コメントを分からないところは無視して意訳しました。

 1、マーカス・ウェアーさん、男性、フロリダ州タンパ

「ビギーの「Ready To Die」を聴いてるよ。彼のリリック生々しくて制限が無いんだ。ビギーは唯一リアルシットをラップしてた。彼こそ本当のHiphopだよ。」

 2、アレックス・ジョンソンさん、女性、ジョージア州アトランタ

「T.I.の「King.」を聴いてるわ。このアルバムは今でもイカしてるわ。夏のようにホットよ。もちろん今でもよ。T.I.はアトランタ代表であり、世界の代表でもあるわ。」

 以上、英検3級の僕なりの意訳です。以下はそれに対する感想と僕の好きな曲です。

 ビギーはとても評価の高いラッパーですね。ニューヨークの人にとっては本当に特別な存在なのでしょう。彼については何曲か聴いたことがある程度ですが、"Juicy"はMtumeのキュートでプリップリッのサウンドを上手く使ったキャッチ―なトラックに、可愛くてセクシーなお姉ちゃんの歌フックとビギーのストレスを感じさせない耳心地よい声の流れるようなフロウが合わさった完璧なシングル曲です。

 特に任天堂セガジェネシスなんてワードが出てくるところが僕は日本人として誇らしくてついホルホルしちゃいます。かつて兄が買ったメガドライブセガサターンに加えて、子供の頃からゲームはほぼやらない(小学生の頃はパワフルプロ野球はやってましたが、それ以降は34歳の今現在まで20年以上一切ゲームをやってない)僕が何故か自分で買ったドリキャスドリームキャスト)があったりとセガには縁があったので感慨深いです。湯川専務や藤岡弘、扮するせがた三四郎によるCMなど懐かしくて思い出すと涙が出そうになります。ちなみにドリキャスと一緒に買ったソフトは人面魚を育てる「シーマン」で、速攻でドリキャスともども箪笥の肥やしになりました。

"Juicy"を知ったキッカケは、エミネムの自伝的映画「8 Mile」に関連して、主役である彼による、好きな時代の曲を集めたコンピレーションアルバム「More Music From 8 Mile」で、それは90年代のカッコよさがたっぷり詰まった本当に良いコンピレーションです。ビギー、モブ・ディープアウトキャスト、2パック、ウータン、ジュニアマフィア、ノーティ―バイネイチャー、ファーサイドとここで色んなアーティストを聴くことでき、大変勉強になりました。


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長くなったので、続きはまた今度書かせていただきます。

 

2005年12月にThe Gameの「The Documentary」と一緒にタワレコで買ったLittle Brotherのアルバム「The Listening」を久しぶりに聴きました。

 このアルバムを買ったキッカケはHMVのサイトで視聴してカッコよかったからなんですが、買って良かったです。ソウルのサンプリングを主体にしたトラックが耳を引き、そこに自分好みのファットでしっかりとしたドラムと、ドラムに添わせるように鳴らされる分厚いベースがとてもグルーヴィーです。

 9th Wonderによるトラックはアルバムを通してそうした作風のため、正直同じような曲に聴こえてしまいますが、好きな人には良い意味で金太郎飴的(どこを切っても同じ顔・味)でハマると思います。ちなみにアルバムは架空のラジオ番組の体裁をとっており、この時代には少ないコンセプトアルバムです。

 一貫した風味の曲が並ぶ中、これはっ!と感じさせるキラッと光るキラーチューンが数曲あります。そもそもそれらの曲にたった20秒くらいの視聴でやられてしまったからこのアルバムを買ったわけで、9th wonder及びLittle Brotherが他のアングラ系?と言われるようなアーティストとは一線を画す、非凡な存在であることがそれらの曲から十分見て取れます。JAY-ZやDestiny's  Childに起用されるのも納得です。今回は取り上げませんが、Destiny's Childの9th Wonder 制作曲は素晴らしいです。

それでは短い時間の視聴でガツンとやられた2曲を貼らせていただきます。


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 The Gameの2005年1月リリースの1stアルバム「The Documentary」を聴きました。アルバム発売当時はまだHiphopが好きになって日が浅かったためこのアルバムがリリースされたことは知らなくて、このアルバムを購入したのは約一年後の2005年の12月末でした。買ったのはタワレコ横浜モアーズ店で、一緒にPete Rock&C.L. Smoothの「Main Ingredient」とLittle Brotherの「The Listening」を買いました。この時にもらったタワレコのフリーペーパー「Bounce」の表紙がLil Flipで、そこには2005年のメジャーHiphopシーンの特集があり、たいへん読みごたえがあります。

 このGameのアルバムは本当に傑作です。久しぶりに聴いて、始めから終わりまであっという間に聴き通してしまう程全ての曲の質が高く、改めて凄さを実感しました。シングルの出来はもちろん、シングル以外の曲も飛ばそうと思う曲はほぼありません。

 アルバムを買った時期がとても寒い時期で、その時に聴く中で気候と相まってしみじみ良い曲だなぁと思ったのが、Dreプロデュースでメアリー参加の"Don't Worry"やHavocプロデュースでFaith Evans参加の"Don’t Need Your Love"です。前者は硬く重たいドラムとピアノの冷たい響きとメアリーの歌、ゲームのラップの全てが切なく美しい曲で、後者は悲しいトラックに悲痛なFaith Evansの歌がたまらなくソウルフルで、吐き捨てるようなゲームのラップにパワーを感じます。ちなみにこの曲はHavocプロデュースとなっていますが、「Hood Vision」というDVDのシカゴ特集版にて、シカゴのプロデューサー(まだ無名の人)が「Havocにトラックを提供してそれが今度のGameのアルバムに収録されるぜ!」みたいなことを言っていて、もしかするとトラックの骨組みを作ったのはその人かもしれません。こういうトリビア的な雑学が僕は好きで、こういうことを知るとよりその曲に対する味わいが増します。


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