big fan of 2000年代Hiphop

持っているCDと雑誌を管理するための記録ブログです。

私を構成する42枚。

 自分はツイッターはROM専として利用しているのですが(アカウントは作っていないのでたまに見れなくなることがありますが)、最近「私を構成する42枚」というお題目で、自分が好きな・影響を与えた作品を挙げているのが流行っているようで、HIPHOP系のものをいくつか見て面白かったので自分でも作ってみました。

 ここでは自分の大好きなアルバム、思い出深いアルバムを挙げましたが、楽曲単位ではここでは上がらなかったアーティストも多くて、結構迷いました。数曲メチャクチャ好きなんだけどアルバムとしては42の枠には入れられないな~、とか一人で考えるのが楽しくてやって良かったです。

 ここで挙げた作品はそのほとんどが自分が一番音楽に熱中していた時代(2004年から2008年)にリアルタイムで出会ったもので、純粋に音楽面だけでの評価ではなくて、思い出と密接に関わった、聴くと楽曲の良さプラス当時の記憶がよみがえる特別な作品です。

 冷静に音楽面だけで考えると70、80年代の音楽の方が良いと思える時も多々あるのですが、その70、80年代の音楽がリリースされた当時のバックグラウンドや空気感を僕は知らないので、上述の00年代の音楽に比べると味わい深さの面では敵いません。

 今回このリストを作ったことをキッカケに、ここからそれぞれの作品についてブログを書くことが出来ればと思います。ここに挙げた作品はみな聴くと当時の思い出も相まってキュンとする、特別なものなので、書くのが楽しみです。

 と、ここで話は変わるのですが、このリストを作るにあたって、楽曲としてはどストライクだがアルバム単位では入れられなかった00年代モノと00年代以外の純粋に音楽として最高だと思うものを貼らせてもらいます。アルバム単位では上記の42枚がベストですが、楽曲としての私的名曲はこんな感じです。


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このドリーミーでコクのあるトラックにガラが悪くてワイルド&セクシーな気だるいヴォーカルが一体化した本曲はいつ聴いてもゾクゾクします。


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 この曲を聴くととても切なくなります。マライアの声にズキュンとやられます。

聴くたびに「惚れてまうやろ~!」と心の中で叫ばずにはいられません。


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 ぽかぽかしたトラックに伸びのあるニーヨの歌声が映えた本曲。一番の聴きどころはサビで挟み込まれるSwitchの"I call your name"とニーヨの混ざり合いです。曲終盤のニーヨの絶唱が刺さります。自分は切なくてちょぴり悲しい感じの曲がとにかく好きなんです。それはおそらく最も音楽に熱中していた高校時代が悲惨で情けなく、世間一般でいわれるような「楽しい青春時代」とは正反対の悲しいもので、その悲しい日々を癒してくれたのはネアカ(今風に言うと陽キャでしょうか)の元気ソングでなく、悲しみを共有してくれるような音楽だったからです。


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続いてはHIPHOP部門です。このマニーフレッシュによるアタックの強いバキバキの極悪感に溢れたトラックに、Boss Hogg OutlawsとUSDAのこれまた極悪感に溢れたクルーのコラボはガラの悪いのが大好物な僕には最高の仕上がりです。


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 Mr. Leeプロデュースの勇壮なホーンが鳴り響くトラックに激しくスピットするSlim Thugが映える1曲。ひっくり返りそうなほどキンキンした高音のホーンがツボです。


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 こちらはT.I.の"What You Know"やYoung Jeezy"I Luv It"といった特大ボムを手がけてきたDJ Toompによる超重量Funk。並みのラッパーならトラックに負けてしまいますが、迫力十分の声の持ち主であるSlim Thugとの相性はばっちりです。間違いなく「Boss」の称号は彼のものです。


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 ストロングなビートに負けない声とフロウの持ち主であるLudacris、Rick Ross、Bun Bの3人による豪華な1曲。プロデュースはボストン出身でMixtape制作やラジオのパーソナリティーも務める多才なClinton Sparks。


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 豪華なストリングスと訴えかける熱いヴォーカルが好きです。


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 あるダンスバトルの動画で使用されていて知ったのですが、あまりに良い曲だったのでレコードプレイヤーを持っていないのに12インチを購入してしまったくらい好きです。普通にアルバムに収録されている7分のものとこちらのインスト版と11分に及ぶ長尺版がありますが、僕はこのエレキギターの出番が一番多いインスト版が最も好きです。


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 この曲はソウルだとかファンクだとかのジャンル云々ではなく、シンプルにどこの国の誰が聴いても良いと思える、シンプルに「良い音楽」だと思います。Alicia Keysの"If ain't got you"とJohn Mayerの"Waiting on the world to cange"も同様にジャンル不問の「良い音楽」だと思います。


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 2曲とも本当に良い曲です。洋楽に全く興味のない母も車でAliciaの曲を聴いて反応していました。他に反応していたのはD'AngeloのUntitled(How does it feel)とUGKのThe game belongs to meとなかなか渋い趣味だと思いました。


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 ストリングスが際立つインスト曲で、切ない感じがたまりません。Rick RossやThe Gameの曲にてサンプルされており、そちらも良いです。


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イントロに使われているだけですが、その後に続くメインの気怠いウワモノとの違和感もなく、ツカミとして上手く使っています。


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 こちらはマンマ使いですが、早回しチックな使い方が疾走感とLAのカラッとした気候を表わしているようで(LAに行ったことはありませんが…)バッチリです。

 ここで最もLA愛を感じさせるラップをするのはWill I Amで、彼のひたすらLAに関するものを列挙するパートはカッコいいです。ファーギーによるフックも可愛らしくてグーです。曲の終わりにビートが変わりますが、これはエレクトロHiphopが熱かったかつての西海岸のシーンへのオマージュでしょうか?この曲での取り入れ方は受け入れられるのですが、僕はどうしてもGameの2nd「Doctor's Adovocate」の日本盤におけるボーナストラックとして"Why you hate The Game"の後に収録された"I'm chillin"が蛇足に思えてなりません。せっかく"Why~"で感動的に終わったのに、唐突に緩いビートで、加えてそれまでのアルバム収録曲とは異なった声・フロウによるGameのラップによるこの曲はアルバムの一貫したアート性を台無しにしていると思います。Gameは続く3rdでも"Ya heard"でエレクトロ愛を示していますが、"I'm Chillin"は流れ的に「ナシ」だと思います。Willのソロアルバムにゲーム参加曲として収録するなら分かりますが…。皆さんはどう思いますか?


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