big fan of 2000年代Hiphop

持っているCDと雑誌を管理するための記録ブログです。

 bmr誌2009年5月号の記事「楽器で聴くブラックミュージック」を読みました。以下その感想等です。

 私は高校に入ってから洋Hiphop・R&Bを聴き始めるまでは音楽の演奏の経験は学校の授業のリコーダー以外になく、音楽を聴く経験も同級生に比べて少なく、音楽にとても疎い人間でした。原因としては不器用だったためリコーダーも初歩の初歩からつまずいて、あまりにも下手だったため先生の指示で上手な同級生にマンツーマンで教えてらったりしたのですが、上達せずだましだまし授業をやり過ごしていたことや、音痴だったので音楽の授業が好きでなく、小・中学校の頃は音楽に対して興味・関心の薄い人間でした。

 正直小・中学校の頃の音楽の授業の記憶が一切なくて、きっと座学の時間に楽器のこととかやっていたのでしょうが、僕の頭にはそうした楽器の種類なんかの知識がありませんでした。だからHiphopが好きになってからも、音楽自体は好きでもその鳴らされている音の源泉である楽器が何なのか分からず、それが今こうしてブログで音楽について書く時に足を引っ張るというか、マイナスに働いていることを強く感じます。

 そうした点から、今一度、楽器について知ろうと思っていたので、今回の記事は大変勉強になりました。「ホーン」と一口に言ってもトランペット、トロンボーン、サックスと種類があり、さらにサックスにもテナーだバリトンだと細かく分けられるのを初めて知りました。こうして考えると、吹奏楽部だった人はこうした楽器の種類・音の違いや演奏法も体得しているため、細かな違いが分かって音楽の聴き方や楽しみがより豊かなのだろうなと思いました。

 ということで、今回はホーンを用いた好きな曲を貼らせていただきます。


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 ホーンを使った曲として真っ先に浮かんだのがこの曲でした。ゆったりとしたリズムの勇壮なホーンと女性コーラスの華やかさが好きです。


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 優しさとせつなさと激しさといった感情を音楽によって最大限表現したようなエモーショナルな曲で、特に後半の生命力にあふれたホーンフレーズが繰り返されるところにグッときます。


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 要所要所で鳴らされる高音のホーンが曲に厚みを増しています。


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 そして上記のMarvin曲を使ったこちらの曲はアルバム発売前にリークされもので、当時アルバムを買って聴いた時にトラックが別のものになっていて「エェ!?」とすごく驚きました。アルバムバージョンの鬼気迫るハードエッジなトラックも好きですが、こちらもまた別の、コクの深いUGKサウンドとなっており、甲乙付け難いです。


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 2000年代の曲で特に好きなのはCurtis Mayfield曲使いのこちらです。マッチョなMCにピッタリの、華やかなで勇壮なホーンがこれでもかと鳴らされて、そこに一人でやりきるBishop Lamontが頼もしいです。


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 同じくCurtis使いでダイナミックなサウンドを響かせるこちらは、カニエの2nd収録でカニエのエネルギッシュさを最も感じさせる、シングルに切られて納得の1曲。プロデュースはジャストブレイズで、カニエがスタジオに来る前の、ほんのちょっとの時間にできたトラックだそうで、そうしたラフさにカニエのラップの威勢の良さがマッチしています。


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 これもCurtis使いと言えるのかな?Curtisの同名曲に似たフレーズの哀感が良いです。Terrace Martinのジャジーなホーンはいいですね。湖の畔でサックスを吹くシーンにグッときます。髪の一部に紫の入った女性はおそらくクラプトの娘さんで、とても美人です。そっくりな顔の二人を見て思ったのは、クラプトってとても整った顔してますね。


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 この曲で初めてTerrace Martinを知りました。曲の最後に彼のソロプレイが披露されるのですが、Snoopの一味が代わる代わるラップをかましていく中で、彼だけは楽器の演奏というユニークさがイカシてます。彼の他にもスヌープのハウスバンドのメンバーはいるのに彼だけここでフィーチャーされたのは、彼が特にHiphop度が高い人だからではないでしょうか。


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 ここで時おり鳴らされるブリブリしたホーンが、曲の「なに言われようと知らんもんね!」といったポジティブなやけっぱち・投げやり感にマッチしていて好きです。