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Roy Ayers Ubiquity「Everybody Loves Sunshine」

 今日聴いたのはヴィブラフォン奏者のロイ・エアーズと彼のバンド?による76年の作品「Everybody Loves Sunshine」でした。初めて彼のアルバム作品を聴いたのですが、正直どれがヴィブラフォンによる音なのか分かりませんでした(泣)。僕は楽器経験が皆無なため、音楽を聴いていてもその音が何の楽器による音なのか分からないことが多く、こうして音楽について感想なり文章を書く際に困ることがあります。

 そんな僕の感想としては、全体的にオシャレで少しナスティーな、大人の音楽といった印象を受けました。(具体的な曲としては"The Third Eye")

 それと祭り感があるのですが、アメリカ的な祭りと言うよりも、アフリカ大陸の(メチャ範囲が広くてアバウトですが)どこかの民族の祭事で奏でられる祝祭音楽っぽさもありました(具体的な曲としては"Hey,Uh,What You Say Come On")。

 通して3回程聴いたのですが、やはり耳に残るのは表題曲の"Everybody Loves Sunshine"で、この曲はMary J Blige曲で有名ですが、きちんと聴いたら不穏な響きの転調部分がTony Yayoの"Fake Love"の元ネタという発見がありました。私的にはメインのメロディよりこちらのダークな部分の方が好きです。メインメロディは高音のウワモノがまるで眩しいくらいの太陽光の射す晴れ陽気だとしたら、転調部分は一転してどす黒い雲に急に覆われたかのような不穏な曇天といった感じで、雰囲気がガラリと変わります。

 ちなみにたまたま洋雑誌Rap Pagesの95年11月号を眺めていたらロイ・エアーズの記事があって、そこに"everybody Loves Sunshine"使いの曲が6曲紹介されていて、この曲のHiphop世代からの人気っぷりがうかがわれます。

 タイトルが「Nobody Doesn't Love The Sunshine」と気の利いたフレーズがナイスです。


www.youtube.com

 このどんよりとした不穏なメロディの方がメインのメロディより好きです。