big fan of 2000年代Hiphop

持っているCDと雑誌を管理するための記録ブログです。

 The Gameの2005年1月リリースの1stアルバム「The Documentary」を聴きました。アルバム発売当時はまだHiphopが好きになって日が浅かったためこのアルバムがリリースされたことは知らなくて、このアルバムを購入したのは約一年後の2005年の12月末でした。買ったのはタワレコ横浜モアーズ店で、一緒にPete Rock&C.L. Smoothの「Main Ingredient」とLittle Brotherの「The Listening」を買いました。この時にもらったタワレコのフリーペーパー「Bounce」の表紙がLil Flipで、そこには2005年のメジャーHiphopシーンの特集があり、たいへん読みごたえがあります。

 このGameのアルバムは本当に傑作です。久しぶりに聴いて、始めから終わりまであっという間に聴き通してしまう程全ての曲の質が高く、改めて凄さを実感しました。シングルの出来はもちろん、シングル以外の曲も飛ばそうと思う曲はほぼありません。

 アルバムを買った時期がとても寒い時期で、その時に聴く中で気候と相まってしみじみ良い曲だなぁと思ったのが、Dreプロデュースでメアリー参加の"Don't Worry"やHavocプロデュースでFaith Evans参加の"Don’t Need Your Love"です。前者は硬く重たいドラムとピアノの冷たい響きとメアリーの歌、ゲームのラップの全てが切なく美しい曲で、後者は悲しいトラックに悲痛なFaith Evansの歌がたまらなくソウルフルで、吐き捨てるようなゲームのラップにパワーを感じます。ちなみにこの曲はHavocプロデュースとなっていますが、「Hood Vision」というDVDのシカゴ特集版にて、シカゴのプロデューサー(まだ無名の人)が「Havocにトラックを提供してそれが今度のGameのアルバムに収録されるぜ!」みたいなことを言っていて、もしかするとトラックの骨組みを作ったのはその人かもしれません。こういうトリビア的な雑学が僕は好きで、こういうことを知るとよりその曲に対する味わいが増します。


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