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夏に聴きたい曲 その3

 お次はパーティーソングです。でもパーティーと言っても昼間のBBQパーティーって感じではなくて、日が暮れてから催される、ちょぴり大人な、外の空気も少し落ち着いてきてからのもので、そんなシチュエーションで私的に聴きたい曲です。

 


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  作る音楽も本人のルックスや佇まいもクールなDJ Quikによる、ウェッサイらしさに溢れたふわふわスムーズチューン。浮遊感のあるメインのウワモノに加えて、「チーン」といった小技も聴いたハイセンスサウンドに、「ズン、タッ、ズン、タッ」のドラムがしっかりと曲全体の輪郭を締めた、芯のあるオシャレヤンキーソングです。

 Quik本人はあまり自分の声が好きではないようですが、飄々とした彼の声&ラップはサウンドにマッチしていると思います。

 MVも良くて、なんとなくですがストーリーは母親に友達を招いて自宅パーティーをやりたいと頼むQuikと、渋々(条件付きで)許可するお母さん、といった感じでしょうか?架空とはいえ結構立派なお家(プール付き)で、お母さんは別室で監視カメラ越しに見張っているという(色んな意味で)キッツイ状況のもと楽しむQuik達ですか、はしゃぎ過ぎのためか(そんなにはっちゃけてるようには見えない、健康的な範囲に思えるのですが…)お母さんからのレッドカードによって残念ながら宴はお開き、な感じです。

 このMVでは親の管理下のもとでパーティーが行われていますが、アメリカでは子供だけでやるパーティー文化もあるようで、BLAST誌2007年4月号におけるJust-Ice(筆者未聴アーティスト)のインタビュー中に、自身のHiphop体験を訊かれた流れで「ひどい時なんて月~水曜の朝からフッキ―・パーティ(注:両親の留守中に自宅でやるパーティ)やってたぜ(笑)。学校に誰もいかねえんだよ。」なんて記述があります。

 Hiphopはそのワイルドな性格上、親からのマークは厳しく、許可を得てのパーティー開催は難しいでしょうから、やるならやはり留守中に限りますね。

 そう考えると、このMVでのQuik少年(?)は中々真面目な仔ですね。

 また、特筆すべきはQuikの見た目の若さで、70年生まれの彼は当時(99~00年)約30歳ですが、童顔もあってか青春真っただ中の高校生くらいのにいちゃんに見えます。だからこのMV及びストーリーにも無理は感じません。

後書き:顔のつくりは度外視して、なんで周りに比べて若くみえるのかな~と、改めて眺めていて分かりました。ひげが生えてないからです。