big fan of 2000年代Hiphop

好きな音楽に関することを色々と書いてます。

N.W.A "Express Yourself"

 僕が2005年に買ったN.W.Aの88年リリースのアルバム「Straight Outta Compton」はリイシュー版で、ボーナストラックがいくつか追加されたものなのですが、その中に"Express Youself"のインストがあるのですが、これは「YouもExpressしちゃいなよ!」っていうメッセージだと僕は思います。理由としては、サウンドしか聴いてない僕は当時、単純に、「ファンキーでカッコイイ曲だなぁ」としか思ってなかったのですが、後々bmrのノクターナルとThe Gameのインタビューを読んで、この曲が単なるファンキーチューンではないことを知りました。まずノクターナルは、最初に好きになったラップ・ソングとしてシュガーヒル・ギャングと本曲を挙げ、そこから彼にとってN.W.Aがどのような存在だったかを問われ「"Express Yourself"を聴いて、俺みたいな奴でも自分自身を素直に表現していいんだって、そんな表現の自由を手に入れた気がしたよ。(中略)彼らのヴィデオからも自由に自分を表現すりゃいいんだ、と教えられたよ。」と述べ、本曲がラップするキッカケ(の一つ)であったと語っています。

 続いてThe Gameは、「N.W.Aが"Express Yourself"を出した時、俺は児童養護施設にいたんだ。すごく共感したね。ソーシャル・ワーカー、里親、裁判官に対して、"間違ってても、俺は俺らしく生きるぞ"という気持ちになったんだ」と述べ、これに対して僕は、彼の歯に衣着せぬ、いつでも好戦的なスタイルは、元々の彼の気質(そもそもThe Gameという名前は、恐いもの知らずな彼を祖母が"He's Game For Anything"と評したことが由来)に加えて、本曲のメッセージによってより強化されたのではないかと思いました。

 というわけで、この曲は人々に勇気を与え、行動を促す、意義深い楽曲なのだな、と上記のインタビューから知ることができたわけですが、こうした楽曲の魅力を十二分に味わうにはやはり英語力が必要だなとも思いました。リリックが少しでも分かるようになれば、今よりもっとHiphopR&Bが楽しめるのは頭では理解しているのですが、なかなか英語の勉強に対して重い腰を上げられない僕です。

 話が逸れましたが、僕も今回の"Express Yourself"に関するアレコレを調べてく中で、いっちょ自分も何かやってみるか、と思ってすぐに、まさしく最近始めたこのブログが「ソレ」なのだと気づきました。僕はHiphopに出会って17年になりますが、それまでラップやDJ、ダンス等の表現とは無縁で、いわゆる「聴き専」だったわけですが、数年前から今まで自分がHiphopを聴いて感じたり、考えたことはたくさんあるけれど、それを自分の中にしまっておくだけでは生産性が無く、なんだか味気ない気がしてきて、ブログを始めたわけですが、ブログが僕にとっての「Express Myself」だと今回の件で思い至りました。

 また、Hiphopカルチャーにおいては"Show Me What You Got"、つまり「Hiphopから君は何を得たんだい?」という精神が宿っていて、ただアートやカルチャーを享受するだけで終わらせず、そこから何か自分なりにクリエイトすべし、といった美学があるわけで、この問い対して僕は「ライフワークとしてのブログです。」と答えたいと思います。今のところブログを書くことが生活にハリを与えてくれているので、内容はどうあれ、記事を書くと今まで得られなかった達成感があるので、継続していくことを目標にしています。

 それではここからは上記で挙げたラッパーの一人、N.W.Aと同郷のThe Gameの曲を紹介させていただきます。


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そのまんまズバリのThe Gameによる"Straight Outta Compton"のカバーです。この曲を知ったのは2005年に買った、ジャケにEazy-EとGameが写ったMixCDなのですが、これが良い出来で、今回の記事の資料としてジャケットを手元に置いておいたのですが、紛失しました(泣)。元々CD自体は処分(今思うと後悔)してしまったのですが、思い出の品なのでショックです。これと一緒にブログに書く用に思い出のMixCDのジャケットをまとめて手元に置いていたはずなのですが、なぜか見当たらず、只今必死に家中探しています。なぜそんなに正規アルバムでないCD-Rの作品のジャケットを後生大事にしているのかというと、これらは高校2年生頃、金銭的にCDをなかなか買えなかった頃に、格安で色々な曲が聴ける、僕にとって当時最高のブツでして、これらのMixCDを毎日通学中に聴いていたため、思い出深く、なおかつここに収められていた曲がすごく良いものが多かったので、今でも記念品としてジャケットだけでも保管していたんです。(肝心のCDを処分してしまったのは、そのあとにYoutubeが登場し、いつでもネット上で聴けるようになったことと、中古CDを買うようになったことが原因です。)

他に保管していたMixCD(のジャケット)はカニエのインスト集やDJ Envyの「Hit List 3」、DJ Evil Empireの「Be South Raidio」、Jay Exclusiveの「Summer Seduction」、DJ Whoo Kidの「G-Unit Radio」、DJ Skee・NJ Devil・DJ ClueによるThe Gameの傑作MixCD「Stop Snitchin、Stop Lyin」、Dj Big Mike「something For The Radio 11」等で、もしジャケットが見つかったら紹介させていただきたいと思います。 

話をGameのMixCDに戻すと、そこには上記のメチャカッコイイGame版"Straight Outta Comptonn"の他に、Ja Rule"New York"をGameがジャックしたもの、"Westside Story"のフックがSnoop版、Eazy-Eの息子であるLil Eazyの曲、N.W.Aの"Boyz-N-The-Hood"や"Niggaz 4 Life"といった過去の曲まで、その1枚でThe Gameのバックグラウンドから当時のBeef模様までを捉えた、ストーリー性のあるMixCDでした。

 このMixCDのおかげでHiphopが線で楽しめる音楽であるということを教えてもらいました。また、こうしたMixはDJの教養的なものとセンスが求められる、奥の深いものだと思いました。

 続いてはThe Gameによる"Straight Outta Compton"に通ずる、クラシックフレイバーを感じさせる曲を紹介します。こちらは温故知新ソングを作らせたら右に出る者はいない、Just Blazeによる、メインループはEPMD、フックはN.W.A使いというストレイトアウタヒップホップな曲です。


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すっかり忘れていましたが、今回の記事の発端となったN.W.Aの曲を忘れていました。この曲に大いに触発された二人の少年が成長して、のちに曲を作った張本人とタッグを組むことになるなんて美しい話です。


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カニエによるDopeなトラックにのせて、Gameの十八番である固有名詞のネームドロピッング&モチベーションを高めてくれる歌詞が出色の出来の本曲は、彼がただのコワモテラッパーではなく、2000年代の新たなリリシストであることを証明した重要曲。PVもScarfaceの"On My Block"に通ずるストーリー性とエドゥテインメントの要素もあり、私的ベストPVの一つです。特に2分50秒あたりからの映像が他のHiphopのPVに無い、シリアスでエモーショナルな作りで鳥肌ものです。

 

次回は"Express Yourself"に影響を受けたもう一人、ノクターナルの曲を紹介します。