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Soopafly ”Bangin' West Coast”

 Producer・ミュージシャン・MCと多才な彼による2007年リリースのアルバム「Bangin' West Coast」から12インチとしてもカットされた、アルバムタイトルと同名の本曲は西海岸タイプのFunkトラックに繰り返される声ネタがハマったキャッチ―な、夏のドライブにぴったりな1曲です。シングル曲ながらも他のシンガーやラッパーをフィーチャーせずに自身のラップのみでやりきるSoopaflyのラップは力強くカッコいいです。アルバムには当然彼の仲間であるDogg Pound、Snoop Dogg、Nate Dogg、Latoiya Williamsが参加しているものの、半数以上が彼単独によるもので、ラッパーとしての体力が十分にあることを証明しています。

 トラック面に関して興味深いのは、プロデューサーでもある彼によるものは約半数で、その他はBattlecat,E-Swiftの西人脈に加えてExile、D12のDenaun Porter、SebbといったG-Unit関連作に参加していた面子で、かつてSnoopとG-Unitの交流が盛んだったころにできた縁だと思いますが、良い具合に西海岸FunkとG-Unitのコワモテフレーバーが融合した、全体的にまとまりのある作品です。

追記・レコード屋さんのサイトによるこの曲の紹介にて、ネタがOhio Playersの「Ecstacy」であることと知りました。聴いてみると声ネタのみならず、曲を部分的に丸ごと使っていて、すごく良い曲でした。しかしなぜCDのブックレットにサンプル源の記載がないのでしょうか?私はこのあたりの音楽の権利関係に対して無知なので、ちょっとずつ分かっていけるようになりたいです。そうすればHiphopミュージックがよりいろんな面から見れて楽しめると思うので。


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こちらは元ネタ。ピアノやパイプオルガン?が特に好き。


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その鍵盤パートをより跳ねさせてグルーヴィなヒップホップに変身したのがJAY-Zのビギーとの有名曲。


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2人のラップもカッコいいですが、フックでのホームボーイの合唱&かけあい&地区シャウトアウトがヒップホップしてて◎(二重マル)です。