big fan of 2000年代Hiphop

持っているCDと雑誌を管理するための記録ブログです。

サウンド・システム

 bmr誌で活躍なさっていた池城美菜子さんが書かれたムック本の「デイ・レゲエ・ブック」がとても面白いのでここ数日読んでいます。

 僕はHiphopは好きですが、レゲエは全く聴きません。Hiphopの中でレゲエ要素を取り入れた曲は好きなのですが、レゲエ自体はかつてちょっと聴いた程度ですが、恥ずかしながら正直みんなおんなじに聴こえてしまいます。ラガなフロウやバックトラックにもあまり惹かれず、自分の音楽的な趣味ではないので、有名なダミアン・マーリーのCD1枚しか買ったことはありません。

 しかし、音楽的趣味は異なるものの、その文化・歴史・社会的な側面で非常に興味深く、変な話ですが好きになりたい気持ちは大いにあるのです。自分は音楽と同じくらい、好きな音楽の小ネタやアーティストのストーリーなんかを知るのが好きなので、その面ではレゲエは書籍類が充実しているので、一度好きになれば色んな面から楽しめて、生涯付き合えるくらい奥が深いものだと思っています。

 そんな気持ちがあったので、池城さんのことはbmrにて知っていたため、レゲエ入門として一番とっつきやすいと思い本書を購入したのですが、とても素晴らしい内容で、感動しました。自分とレゲエのサウンド面での好みは置いておいて、音楽本としては音楽本・雑誌好きの自分にとってNo1と言っても過言ではありません。ここまで深く、広く、そして行動力に溢れた本は読んだことがありません。

 その美点は書ききれない程あり、自分にとってのマスターピースとして引き続き読み進めていきます。今読んでいるところはサウンド・システムについてのパートで、Hiphopにおいてプロデューサー・DJ等のサウンド面に強い関心のある僕には、固有名詞は分かりませんが、各サウンドマンのスタイルや心持ちなんかの話が楽しいです。

 今回は僕もこの本をきっかけに初めて聴いたレゲエのサウンド・システムの動画を貼らせていただきます。相変わらず音楽は同じように聴こえてしまいますが、そのシステムやカルチャーは興味深いです。

 


www.youtube.com

 日本にも身近に、日常的にこうした屋外で音楽を聴く文化があったら面白いなぁと思います。夏に近所の公園で夏祭りが催されていますが、そこで盆踊りもやっていて、自分は参加しませんが家からかすかに公園からの音楽が聞こえてくるのが何となく好きです。もし、夏祭りだけでなく日常的に上の動画のようなシステムがいて、そこで流される音楽が好きなモノであれば、自分も夜に特にやることも無いのでふらふら出かけて、しばらく何をやるでもなく周辺をぶらぶらして帰るような生活を送っていたと思います。または度胸を出してサウンド・システム側になれたらカッコいいな~なんて夢想しています。ちなみに近所の夏祭りの盆踊りの選曲は僕が小学生の頃(二十数年前)から変わらず、アラレちゃん音頭とビューティフルサンデーのヘビーローテーションで、十数年前に加わった新曲はきよしのズンドコ節で、毎年この3曲が延々と流れております。毎年家からこの3曲がほんのり聴こえると夏の終わりが近いことを感じて(8月最後の土日に開催されるため)ノスタルジックな気持ちになります。