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T.I.「Trap Muzik」

今回取り上げるのはT.I.の2003年リリースのアルバム「Trap Muzik」です。このアルバムは2005年、僕が高校2年の夏休みに今は亡きタワーレコード横浜モアーズ店でMobb Deepの「The Infamous」と共に購入した思い出の一枚です。この時すでにT.I.については"Bring Em Out"のヒットで好きなラッパーだったのですが、なぜその曲の入ったアルバム「Urban Legend」ではなく、何の前情報も持ってなかった本作を購入したのかというと、僕の天邪鬼な気質がそうさせたのです(笑)

 が、しかしこの選択は大正解でした。まあのちに「Urban Legend」も買うことにはなるのですが、両者を比較すると「Trap Muzik」の方が好きなんです。その大きな要因である2点について書かせていただきます。

 まず1点目はCharles Pettaway等のミュージシャンを多用し、生ギター・ベースをふんだんに取り入れた、変化に富んだ楽曲が多いことです。

 特に最多の6曲に起用されたCharles Pettawayは調べてみたところ、Curtis MayfieldTeena MarieといったSoul・Funk勢からUGK、Big Tymers、Lil Wayne作品と幅広く活躍するミュージシャンだそうで、それを知って上述したアーティストが好きな僕は好きな音楽の「出汁」が分かった気がして1人で興奮してしまいました。

 そして2点目はKanye Westによる創造性豊かなサンプリングワークです。ここに収録された2曲は彼のベストワークと言っても過言でないくらい冴えています。

 ”Doin My Job”は原曲も十分素晴らしいのですが、早回しによってより一層心に訴えかける非常にエモーショナルなトラックになり、そこにT.I.のアフリカン・アメリカンとしての厳しい境遇と思いを吐露したラップが原曲とT.I.との間で時空を超えて共鳴した美しい曲です。

 "Let Me Tell You Something"は「Roger Troutmanの"I want be your man"をサンプリングした。」なんて風に簡単に言わないでほしいくらいクリエイティブな使い方をしています。基本的に素直なサンプリングするKanyeですが、この曲ではフレーズを切り貼りしてさらにBoskoによるトークボックスも実にうまく絡めて原曲以上に甘酸っぱさとハピネスを生み出しており、彼の創造力には脱帽です。

 以上の点から購入してから16年たった今でも末永くこのアルバムを愛でています。