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Ludacris "Child of the night"

 Ludacrisの2004年作のアルバム「The red light district」収録の本曲、ProはAK all dayなる初見の人物ながら、アルバムにおいて他のAランクProの仕事に引けを取らない華やかなトラックを提供。同作参加でこの後にCiaraやRich boy,Young buck等のシングルでブレイクするPolow da donによる”Pimpin' all over the world"に並ぶ、艶とコクのあるトラックでこれぞメジャー作品のサウンドいえる迫力のある曲です。

 サンプル源はスーパーソウルフル姐さん、Teena marieの静かに燃えるスロウ、”Portuguese love"ですが、単純に用いるのではなく元曲のピアノフレーズを叩きつけるかのような音像に変え、そこにブンブンいわしたベースとドラムをこれでもかと全面に出すことで著しくドライブ感が生まれ、さらに元曲ではちょっとしたフレーズであったヴォーカルも早回しすることでより一層のドライブ感の創出に一役買っています。加えて2005年ならではのシンセのフレーズをそこかしこで鳴らすことでとてもカラフルな垢抜けたトラックとなり、そこにNate doggの悪セクシーなヴォーカルとLudaのエネルギッシュなラップ。まったくもってつけ入る隙を与えない頑強さがこの曲にはあります。足しの美学の最高峰といった感じで、非シングルながら間違いなくオーディエンスを沸かす、そんな一曲です。