音楽を聴いていて、ある時フッと「いい曲だなぁ…」としみじみ感じることがあります。そしてその時のことは何年経っても昨日のことのようにシチュエーションが鮮明に思い出せるくらい印象的で、曲を聴くたびにその思い出に浸っています。それを僕は「良い曲スイッチ」と呼んでいるのですが、今回はそのスイッチが入った瞬間及び曲を紹介します。
Mike Deanによる、Sadeの"Cherish The Day"を下敷きにした生音感溢れた爽やかな憂いを帯びた1曲。Z-ROによる替え歌フックが味わい深いです。この曲は高校からの帰りの最寄り駅から、自転車で帰るために駐輪所で自転車のカギをさしている時にフッと良い曲スイッチが入りました。なお、当時の僕は馬鹿だったので、自転車に乗っている時もイヤホンで音楽を聴いていたのですが、一度それが原因で事故を起こしそうになって以降は自転車運転時の音楽鑑賞は一切やめました。
こちらがモチーフとなった曲です。個人的にはZ-RO曲の方が歌はもちろん、バックミュージックもパンチが効いていて好きです。
この曲は2006年の4月にアルバムを買ってから数ヶ月間毎日のようにヘビーローテーションで聴いていたのですが、6月の梅雨の頃、朝の通学時に高校の最寄り駅に着いて自動改札を通るまさにその時に良い曲スイッチが入りました。そんなこともあってこの曲を聴くといつも雨模様のシチュエーションが浮かびます。曲はしっとりしていて全体としてはやさしい感じですが、ドゥンドゥンしたドラムとサビのガバァナーの声は熱くソウルフルで、Hiphopを感じさせます。
2000年代のHiphopが好きなら必ずIsley Brothersに出会うと思います。それほど彼らの曲はいっぱいサンプリングされていますし、曲自体が本当に素晴らしいです。2000年代の曲はリアルタイムに触れたから思い入れの面では上ですが、純粋な音楽としては70・80年代の方がヤバい（良い意味です）と思うこともままあります。
この曲はまだHiphop・R&Bに出会ってから数ヶ月で、音楽を専用で聴く機械（ポータブルプレイヤー）を持っておらず、800円くらいのポケットラジオと百均で買ったイヤホンで、FMヨコハマからたまに流れるHiphop・R＆Bに大興奮していた初々しかった2004年の11月頃に、Z-RO曲同様に帰りの自転車駐輪場にて良い曲スイッチが入りました。あの頃は好きな曲がいつでも聴けるわけではなかったし、リスニング機器も粗末なものでしたが十分幸せでした。近頃、あの頃のフレッシュだったころの気持ちに戻ろうと色々と試行錯誤しています。私的にフレッシュさを失った最も大きな原因はインターネットだと思うので、ブログを書くのはさておき、極力ネットに触れる時間を減らしたいと考えております。
この曲はシンプルに良い曲です。ポジティブでピースフル。R Kellyの豊かなヴォーカルと美しい楽器の響き。MVも暖かい感じで好きです。MVが素敵なのでここでは貼りましたが、アルバムバージョンの、曲の終盤にR Kellyとホーミーとのコール＆レスポンスパートが良い感じなのでそちらもオススメです。
この曲は大学最後の年の夏休みに自動車教習所に通う道すがら、真夏の炎天下に汗だらだらでトボトボ歩いてるときにじわ～っと良い曲スイッチが入りました。僕は自動車教習所に通う前は車にマニュアルだとかオートマだとかそんな種類があるのも知らないくらい乗り物に疎く、おまけにテレビゲームの類も下手で、機械を触らせたらなにかしらトラブルを起こすタイプであるため、春に入校したのに一向に教習が進まず、ようやく冬前に免許が取れた時はそれはそれは嬉しかったです。でもやっぱり車の運転は苦手なので、めったに乗りません。でも一度はローライダーに乗ってみたいという夢もあります。
この曲は色気のあるD'Angeloの声もさることながら、私的にはサビの最後にのみ奏でられるエッジの効いたストリングスの響きと、後半のブリッジにおけるギターパートにグッときました。
