big fan of 2000年代Hiphop

その日に聴いたり、読んだり、見たものの感想や雑記を書いています。

好きなラッパー

 この間もネットのどこかで見たのですが、Hiphop好きの話題としてよくマイベストMCみたいなのってあるじゃないですか?あれってHIphop好きの友達でもいれば絶対盛り上がる話題ですよね。ラッパーは数が多いし、個性も豊かだから話は尽きないと思います。僕の場合友達がいないので考えたこともなかったのですが、ブログ始めたならたとえレスポンスは無くても発表は出来るじゃん!!ってことに気づいたので、改めてマイフェイバリットMCについて考えてみました。

 そうするとですね、まず僕のHiphopの楽しみ方を考えると実はラッパーってサブ要素であってメインではないんですよ。こういう言い方するとラッパー軽視に思われるかもしれないんですけど、そうではなくって、僕は残念ながら好みの幅が狭いんですけど、それってギャングスタ系が嫌いで~っていうのだったりコンシャス系が好き!っていうのとは違って、ある一定のヴァイブス・声色・フロウだったら歌詞の内容は(英語が分からないのもあって)一切関係なく好きなんですよ。

 で、その一定の要素ってのは僕としては時代のトレンドが僕の性に合うか否かってことであって、個々のラッパー云々ってよりこの時代のラッパー、及び音楽なら大体好き、みたいな感性なので、一人のラッパーのキャリアを通して好きということはほぼありません。

 そうした考えなので、ズバリ僕の好きなラッパーは、このブログのタイトルでも表わしているように、2000年代のメインストリームシーン(の中でも特にリアルタイムで体験した2004~2009年)に活躍していたラッパー!!という恐ろしく数の多い答えになってしまいます。ただ、そうは言ってもわざわざ名は挙げませんがさすがにイマイチなやつも少々はいます。 

では、そんな僕の大好物時代において、特に好きなラッパーは誰なのかというと、すぐに出てくるのはYoung Jeezy、Young Buck、Slim Thug、UGKの二人、Z-RO、Lil Wayne、The Game、Kanye West、Dr Dre、T.I.、Fabolous、Paul Wall、Lil Flip、Jody Breeze、Lloyd Banksといったところで、まさしく当時の大スター!というラインナップです。

 このラインナップを改めて眺めて、自分はつくづくチンピラフレイバーが好きなんだなぁと思いました。

 今後は機会を見つけて上記で挙げたラッパーそれぞれの好きな曲を紹介いたします。               

 最後に僕の好きな2000年代ラッパーが大勢参加したタイプの曲を貼らせていただきます。これらの曲で聴くことのできる声色やフロウ、アティチュードがたまらなく好きなんです。


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The Gameのこの曲は世代や地域の橋渡しを見事に成しえた、まさしく「One Blood」な大作です。このようなアイデアを実現できるということは同業者からの彼へのプロップスは相当に高いのでしょう。ですので彼がG-Unitから離脱したのは正解だと思います。もし彼がG-Unitに所属し続けていたならば、長である50centを立てるために他の地域やクルーと交わることなく、G-Unit・Shady・Aftermath内で完結してしまっていたでしょう。彼はそんな狭い範囲で収めておくにはあまりにも勿体ない程の才能の持ち主です。なんてったって50、Banks、Yayo、Buckに加えてMase、Mobb DeepOlivia等勢力を増しに増していた時期のクルーに一人で挑んで、"300bars&Runnin"等で圧倒するなど、G-Unitとの一連のビーフによって彼はその実力をG-Unit勢のみならずHiphopシーン全体へ広く証明することになり、シーンにおける確固たる地位を確立しました。その結果としてこのような壮大なプロジェクトが実現するに至ったのでしょう。東、西、南部、中西部をユナイトした本曲は2006年のハイライトとして後世に語り継がれるべき特別な1曲です。全員好きですが特にグッとくるのはTwistaの超絶スピットとJa Ruleのヴァース全体です。Ja Ruleのライムは英語の苦手な僕でも何となく感じ取れ、One Bloodのコンセプトにきちんと沿った内容かつ自分のスキルもがっつり見せつけるもので、さすが一度は天下を取った男だなと思いました。

 


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こちらは上記のGame曲を上回る、18分に及ぶテキサスのラッパー大集合ソング(Youtubeには通しのものがUpされてませんでしたが、本来は上に貼った2つが通しで1曲)です。これだけの人数を集められるカミリオネアの人徳にアッパレです。先に紹介したGame同様、彼も同業者から相当リスペクトされているのでしょう。不勉強ゆえ知らない人も多々いて、そうした人たちはやはりパンチに欠けるというか印象に残りませんが、僕は2004年から2007年にかけてのメインストリームに躍り出たH-Townシーンが本当に好きなので、曲の出来うんぬんは二の次で、こうした企画が実現した時点で無条件幸福です。なお私が選ぶこの曲のMVPはPimp Cです。彼が聴かせる味のある歌声は僕のツボ激押しで、2007年はPimp Cの歌声にドはまりして、8月のリリースから翌年2008年2月まで、およそ半年間はUGKのダブルアルバムばかり聴いていました。


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僕がヒューストンのHiphopを大好きになるキッカケとなったエポックメイキングな1曲。上述の「メインストリームに躍り出たH-Townシーン」のキャストが(当時まだメジャーデビューしていないTraeを除いて)ほぼすべて揃った本曲は、Bun Bが音頭を取った、H-Town大ブレイクイヤーの最後を飾るにふさわしい1曲です。個人的にはブレスレット・ネックレス・時計が際立ってBling BlingしたLil Flipのゆるいんだけどオーラと凄味の半端ないラップと、やり手感溢れる振る舞いのPaul wallの鋭いフロウに痺れます。またPVにてH-Townシーンのカルチャーも垣間見ることができ、僕は曲のみならず車のキャンディペイントやグリルズという要素にやられてしまいました。ここでもやっぱり僕はチンピラ、ヤンキーちっくなものに強く惹かれるのだなと思いました。

 

追記*今回の記事を書くにあたって知ったこと、思ったことなど

 LIl Wayneヴァースの頭「504 gangsta, New Orleans soldier」の504とはルイジアナ州ニューオーリンズのエリアコード(市外局番)で、つまりレぺゼンニューオーリンズってこと。ちなみにLil Flipがアルバム「U Gotta Feel Me」や"Game Over"の12インチ盤でジャ写で着ているバスケジャージの713はテキサス州ヒューストンのそれ。

 今までノーマークだったけれど、Young Droの熱さみなぎる太い声のフロウカッコいい。