big fan of 2000年代Hiphop

持っているCDと雑誌を管理するための記録ブログです。

Fader magazine japan

 bmr誌に広告が載っていたものの、当時自分の生活圏の本屋で見かけなかった(自分が気づいていなかっただけ?)ために持っていなかった17年前のFader マガジンジャパンをネットで買ってみたのですが良かったです。Young Jeezy、Swizz beatz、Project Pat達と、聴いたことはないですが気になるテゴ・カルデロンの記事があり楽しかったです。Young Jeezyにはビガ・ランキンというDJとDJ Drama、shawty redd、Swizz beatzにはGreg nice、Dj Scratch、Project PatにはWillie D、Spanish Flyと知らなかった人も含めて関係する人達の記事も沿えてあり、アーティストの周辺情報好きなので良かったです。印象的だったのは、Shawty Reddがまだ何者でもない若者だった頃から本人とその友達も含めてクラブに入れてあげてシャンパンをおごっていたという、Jeezyの兄貴分っぷりが表れた話です。

 そんなわけで今日はYoung Jeezyのメジャーデビュー「Let's Get It :Thug Motivation 101」を聴きました。私的名盤なので日頃からちょいちょい聴いておりますが、カッコいいです。Shawty Reddは7曲手がけており、イントロである1曲目のギラギラ感と毒々しさは圧倒的です。


www.youtube.com

Trae 「Losing Composure」

 bmr誌のレビューにて大変評価の高かった本作を買ったのは高校生の頃で、もう15年くらい前になるのですが、当時もかなりハマったのですが、久しぶり聴いて改めて良い作品だと思いました。

 Traeの低音高速ラップがカッコイイのはもちろん、それ以上にトラックの良さとフックを担うシンガーがみんなとても良いんです。Billy cook、Shyna、Russell Lee、Z-ROの歌が哀愁に満ちていてアルバム全体の切ない雰囲気を形作っています。

 Traeの凄いと思う所は、とにかく多作であるということで、僕は寡作でパーフェクトなモノしか出さない人よりも、とにかく出来たらジャンジャン成果物を出してくれるタイプが好きです。人の好みなんて千差万別で、何が良くて、何がイマイチかなんて誰も分からないと思うので、出せばとりあえずヒットするチャンスはゼロではないのだから何でもいいから曲ができたら出してほしいです。実際完璧主義で知られるDr Dreの正式にリリースに至らなかった曲を聴くとイマイチな曲が多いですが、それも僕はあのDr Dreでもイマイチな曲がいっぱいあるんだなぁと変な意味で安心&人間味を感じられて、そうした試行錯誤を繰り返して生み出された傑作群をそれまで以上に大切に聴くようになりました。

 


www.youtube.com

性急でドラマチックなトラックに激しいBilly Cookのヴォーカルがぶつかった、とても

熱い1曲。


www.youtube.com

 こちらは上記と同じ組み合わせながらも、ベクトルがより哀愁に向かった、アルバムのハイライト曲。


www.youtube.com

 こちらは西海岸のAhmadというラッパーが94年にヒットさせた曲をモチーフにしたであろう、哀愁味に溢れた逸品。切なさの中に暖かみもあって聴くと遠い目をしてしまいます。


www.youtube.com

 こちらの曲は何かのオムニバスに入っていてTrae曲の後から知ったのですが、ヒットしたのも納得のとても味わいのある曲です。まったりとした味わいがWarren Gの"Regurate"に似ていると思います。

 

「BLAST Presents Salsoul DJs Delight」

 2006年リリースのBLASTによる監修で、曲のセレクトは著名なDJが行ったSalsoul Recordsのコンピレーションです。BLAST2006年11月号では発売に合わせてDJ Jinさん、川口真紀さんによるトークとレクチャーがあり、面白い&勉強になります。

 BLAST発売時高校生だった僕は「サルソウル?なにそれおいしいの?」状態だったため記事はスルーしていましたが、後年ディスコものに手が伸びるようになってから改めて知り、このコンピを買いました。惜しむらくはサルソウルを知らなかった頃に、Grandmaster FlashサルソウルMixCDが400円くらいであったのにスルーしてしまったことです。

 BLASTの特集では対談も面白いですが、川口さんによる(「サル」ソウルだけに?)「猿でもわかるサルソウル講座」が勉強になりました。ここでDouble ExposureとInstant Funkのファッションのダサさについて触れられていますが、私的にはダサ2割にインパクトがあってカッコイイ8割てな感じで圧倒的にカッコいいが勝っていると思うのですがいかがでしょうか?まぁそこは人それぞれ意見は分かれるでしょうが、サルソウルの音楽としての良さはかなり普遍的なものであると思います。以下、収録曲中の好きな曲です。



www.youtube.com

 本当はDouble Exposureなら"My Love Is Free"の方が好きですが、そちらは未収録なためこちらをチョイス。多幸感にあふれた大作で、スケールの大きい、派手なやつが好きな自分にはたまりません。


www.youtube.com

 この曲を聴く前にIncognitoの"Always There"のMasters At Workによるリミックスを知っていて、そちらがオリジナルの曲だと思っていたので、イントロと最初に鳴らされるドラ太鼓?の音を聴いた瞬間「元ネタがあったのか~!」と驚きました。ドラ太鼓の「ドォォーン!」もすごい迫力ですが、jocelyn Brownのヴォーカルもパンチが効いていて、アルバムいちダイナミックな曲です。


www.youtube.com

 こちらがInner Life曲を使ったMasters At WorkによるIncognitoの"Always There"のRemixです。