2006年12月にPimp Cが亡くなってしまい、もうUGKとしての作品は聴けないと思っていたのですが、Pimp Cは出所後にかなりのペースで製作に勤しんでいたようで、2009年にこのアルバムがUGKとしては最後の作品としてリリースされました。Hiphopが好きになった2004年から相方Bun Bのフィーチャー仕事、豪華メンツ参加のソロアルバムとPimp Cによる獄中下と出所後の各ソロアルバムで大ファンになり、満を持してリリースされたUGKとしてのダブルアルバムでトドメを刺され、大げさですが「UGK 4 Life」になった私にとって、あまりの突然の悲報に大きな衝撃を受けたことを昨日のように思い出します。だからこのアルバムが出ると知った時は本当にびっくり&嬉しくて、早く聴きたくてたまらなくて、本当のファンならやるべきではないのですが、ひたすら毎日Youtubeでリークされた曲を探していました。だからアルバムが出る前にはもうすでに全曲聴けていたので、発売と同時に速攻で買いました。当時は輸入盤を買ったのですが、後年日本盤も買いまして、こちらはその日本盤で、どうやらレンタル店からのおさがりのようです。
内容はPimp Cが亡くなる前に録られたもので構成されているわけだから当たり前ですが前作のダブルアルバムほどの大傑作とは言えませんが、十二分にクオリティーの高い作品です。
ゴリゴリのブルージーファンクと鬼気迫るラップがたまりません。
でも僕はアルバム収録版と同じかそれ以上にこちらの先にリークされた粘着ファンク版も好きです。アルバムの全体の雰囲気を考えるとこちらの方がマッチしている気がします。
Marvin Gayeによる幻想的で土臭いブルースが元ネタです。
こちらの曲も色んなバージョンがあってそれぞれ聴き比べたりする楽しみがあります。
爽快な聴き心地のこちらは二人のタイトなラップも良いですが、フックのロナルド・アイズレーの歌にとろけます。
元になった曲が素晴らしいです。
これぞUGK!と言いたくなるファンキーなサウンドとラップ。