big fan of 2000年代Hiphop

持っているCDと雑誌を管理するための記録ブログです。

Netflix

 今日は自他共に認める「アナログ人間・機械オンチ」の自分が大きな挑戦&ステップアップすることが出来ました。

 僕のネット利用は主にHiphop等趣味の音楽系のYoutube視聴、note、ツイッターの閲覧で、そのどれもが登録がよく分からない、ネットの危険性(個人情報、金銭、詐欺、ウイルス等)が怖くて会員登録や有料のものは一切利用していませんでした。(そのためインスタグラムは見れない)

 そんなネット空間の浅瀬で水着を着ないで裾と袖をまくってチャプチャプしてるだけだった自分が、潜るまではいかなくとも顔を水につけるくらいの進歩がありました。

 それは何かと言うと、「Netflix」デビューです!

 キッカケは、元bmr編集長の丸屋九兵衛さんのYoutubeにて、Kanye Westのことを話されていて、僕は2007年の「Graduation」までの彼の音楽とファッションの大ファンで、それ以降は彼の音楽と情報は追っていなかったのですが、Netflixにて僕の好きな頃の彼を含めた4時間超のドキュメンタリーがあることを知り、興味を惹かれました。

 けれど「Netflix」なんて聞いたことはあってもそれがどういったもので、どうしたら利用できるのかも分からなかったので、諦めようと思っていたのですが、大まかな内容だけでもと思いカニエのドキュメンタリーを調べてみたところ、渡辺志保さんとヤナタケさんがそれについて語ったテキストがあり、見てみると、興味深いエピソードが多かったので、勇気を出して、説明やらもろくに読まずに勢いで登録に挑んだところ、途中支払い手続きで自分の希望する方法ができなかったりとまごついたのですが、無事に登録することができ、動画を観られるようになりました。

 登録できた嬉しさと興奮で頭がぽっぽっしながらざっとどんな番組があるのか見てみると、自分がHiphopをビジュアル面で好きになる一因ともなった「池袋ウエストゲートパーク」があったりして、さっそくアガりました。

 で、さらに探してみると「音楽・コンサートドキュメンタリー」のカテゴリーに「ヒップホップエボリューション」というものを発見し、詳細を観るともうバッチリな内容で入会して良かった~っ!と思いました。そして一発目はこれを見ることにしました。

 我ながら新しいステップを踏み出せたことがとても嬉しいです。生来、新しい環境やモノ・ことが苦手で避けてきたのですが、今日は一歩踏み出した自分にグッジョブです。

 今回カニエがキッカケでNetflixデビュー出来たので、彼に感謝の意を込めて僕の好きな彼の曲を貼らせていただきます。


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2006年のGWくらいに出会った曲で、華やかでパーカッシブなトラックのパーティー感に一発KOされました。カニエとTwistaのリズミカルなラップ、キーシャ・コールとBJのソウルフルなヴォーカル、可愛い声ネタと100点満点です。


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Hiphopが好きになった記念すべき2004年、初めてカニエの存在を知ることになったのが本曲です。この音楽、ファッション、ラップ、立ち振る舞いすべてに魅了されました。この曲は懐かしいのに未来感もあって、不思議な感触で2004年の歌ものとしてはマイベスト10に入ります。僕は彼のトラックはもちろんラップ(声・フロウ・内容)も大好きで、特にこの曲の彼のヴァース終盤の語尾のちょっとヘンテコリンな?アクセントがたまらなく好きです。

 

 

今日聴いた音楽

 新たな嬉しい発見があったので報告させていただきます。

 買ったはいいものの一度も聴くことなく長いこと眠っていたMinnie Ripertonのキャピトルレコーズでのベスト盤を聴いてみたところ、事前に彼女に抱いていたイメージは良い意味で裏切られ、好きなアーティストが一人増えました。

 聴く前は"Lovin' You"と"Inside My Love"(のATCQ曲にてサンプルされた箇所)しか知らなくて、優しくて物静かなタイプの音楽を想像していて、派手な音が好きな自分の好みではないだろうと敬遠していたのですが、(それでも購入していたのは元ネタという面とDJ Quikがフェイバリットに彼女の作品を挙げていたたため。)今回通して一度聴いただけですが、彼女のキュートな伸びのある美声、特にどこまで出るのっ!?な高音やふんだんに取り入れられた生き生きしたストリングスやベースがもうバッチリで、全然大人しいタイプの音楽でなくて、つくづく「食わず嫌い」は良くないなと思いました。

 アルバム中最もガツンときたのは"Adventures In Paradise"で曲が始まってすぐに、思わず声を上げてしまいました。なぜなら大好きなCory moの"It Ain't Me"の元ネタだったのです。独り言で「あの曲はサンプリングだったのか~!」なんて言って一人で盛り上がってしまいました。

 今回の件から、自分の「好き」が増える機会を自ら減らすのはもったいないから、先入観にとらわれないようにしようと思いました。


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 ネタ元としてだけでなく、キュートでカッコよくて躍動感のあるファンキーソングです。


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 跳ねたビートと、そこにのるイキのいいMC陣、特にフックも担当するこのトラックの制作者Cory Moのキレッキレのハキハキした発声のラップがカッコイイです。

 

 

Dabeull "Slave"

前回の続きでダンス動画にて見つけたお気に入り曲を紹介させていただきます。

今回は僕の最も好きなダンススタイルであるPoppinのバトルにて使用されていたフランスのDabeullによる"Slave"です。


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 僕は2010年あたりから日々生まれる新しい音楽の量に圧倒されてしまい、最新の音楽についていくことを諦めたため、それ以降の音楽シーンやアーティストをまるっきり知らないので、このdabeullさんも初めて聴いたのですが、自分の好きなディスコファンク系の曲ですっかりハマってしまいました。

 ちょうどよいドラムの質感と、煌びやかシンセ、色っぽいビンビンのベース&トークボックスが心地よくて繰り返し聴いてます。

 特に2分18秒からのシンセソロパートが美しく、一番の盛り上がりどころです。

シンセやエレクトリックギターによるソロパートが好きなので、それ系の曲を紹介します。


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 この曲はBLAST2007年一月号のアナログレコード特集企画にてDJ Taikiさんによる「ガラージ系ダンス・クラシック」というくくりでセレクトされた中の1曲で、高校生の頃は「ガラージ」も「ダンスクラシック」も言葉の意味が分からなくて、記載されているアーティストもちんぷんかんぷんだったのですが、DJ Taikiさんの連載「第三の耳」が好きだったので、そんな彼の薦める曲ということで、Youtuberなんて存在はなかった頃のYoutubeにてひたすら検索&リスニングにふけっておりました。

 おかげさまで2000年代Hiphop以外の素晴らしい音楽に出会えたので、とても感謝しています。だから今度は僕が自分の感性のフィルターを通した「良い音楽」をかつて僕がお世話になった先輩たちのように紹介できればと思います。

 この曲はソリッドなサウンドが大フィーチャーされていながらも、全体的には陽気な雰囲気で盛り上がれる万人受けする曲です。


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 ジャム&ルイスジェシー・ジョンソン、モーリス・デイとそうそうたる面子によるバンド「The Time」の長尺エレクトロファンクは、これでもかという程カッコいいウニョウニョシンセサウンドエレキギターのうなりが堪能できる傑作です。


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 こちらは今までの曲とはサウンドのベクトルが異なり、アコースティックな優しい曲で、前の曲が滾る系だとしたら、こちらは黄昏系とでも申しましょうか、思わず遠い目になるセンチメンタルソング。

 なぜ今回取り上げたかというと、2分40秒からの口笛ソロが素晴らしいからです。遠い目どころか、瞳がウルっときてしまいます。

 瞳がウルっときてしまうつながりで、さらにウルっとどころかリアルに個人的に泣けてしまう曲を紹介します。


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 カニエ・ウエストの作品等で大活躍した、HiphopバイオリニストことMiri Ben Ariによる感動的な本曲は私的泣きソングのTop10には間違いなく入ります。この曲の彼女の奏でるヴァイオリンからは優しさや強さ、勇気、切なさといった様々な感情を感じさせます。心震える1曲です。