big fan of 2000年代Hiphop

持っているCDと雑誌を管理するための記録ブログです。

J. Wells "Paragraphs Of Pleasure"

 J. Wellsについては一切知らなかったのですが、参加面子とリリース年(2005年)がストライクだったので思い切って振ってみた(アルバム「Digital Master」を買ってみた)ところ、ホームランとまではいきませんがヒットでした。

 彼について調べたところ、10代で自主制作盤を数千枚売っていたりと早熟で、その才能を買われてかlikwit crewに入団(?)して上述のアルバムに参加した面々とのつながりが出来たようです。

 アルバムを一通り聴いただけですが一聴してカッコいい曲がチラホラあったのでチョコチョコと紹介していきます。


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 この曲のビートの垢抜けっぷりから十分メジャーで活躍できるアーティストだと思います。ここに参加しているKuruptとは後にタッグアルバムも出しており、それもいつか欲しいです。

購入したCD記録  Ohio Players 「Honey 」

 

 

 先日、読み返していたbmr2008年5月号の特集、「ソウル・ファンクの新・定番100曲~ヒップホップ/R&B世代のスタンダード、厳選ガイド~」に感化されて、(未聴のCDがたくさんあるのに)CDを6枚も買ってしまいました。以下でそれぞれ一枚づつコメントを付けてみました。長くなりそうなのでちょこちょこ分けて書いてこうと思います。

 Ohio Players 「Honey

 初めて彼らの作品を買いました。お目当てはD'Angeloがライブ盤にてカバーしていた"Sweet Sticky Thing"で、そちらは1分半ととても尺が短いのですが、本家はたっぷりと6分もあり大満足です。好きな曲は長いと嬉しいですよね。(ただ、さすがに15分超のFunkadelicの"(Not Just) Knee Deep"なんかは虚弱児ゆえにバテてしまいます。)


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 一時期D’Angeloにハマっていた時期がありまして、それが夏の自動車教習所に通っていた頃で、僕の頭にはD'Angelo=夏&自動車教習という謎の組み合わせが刻み込まれています。また、そのマイブームが結構長く続いて、8ヶ月くらいD'Angelo(と関連して少々のPrince)ばかり聴いていて、サスガに飽きてしまいブームが去ってからはほとんど聴かなくなってしまっていたのですが、最近また少し自分の中でのD'Angelo熱がふつふつと沸いてきました。アルバムは全て素晴らしいですが、個人的にはトラックとファルセットの哀愁とハリのあるドラムがたまらない"I Found My Smile Again"が特に好きです。次点は"Another Life"です。


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話が逸れましたが、この曲目当てで買いました。私的には「Sweet」というより「Tender」な印象を受けます。あと月並みな表現ですが、ジャジーな感じもあって、暖かくもクールな感触でこれからの涼しい時期に合いそうですね。

 未聴CDがたくさんあるので今回購入した6枚がいつ陽の目を見るのか分かりませんが、聴いたら改めて感想を書きたいと思います。これからはとりあえずすぐ聴く、聴かない関わらずまず購入記録をブログに書いていきます。

 

Lil Flip "Baby Boy,Baby Girl(Sunshine Remix)"

 2004年の夏を代表する1曲であるLil Flipの"Sunshine"のRemixである本曲は、Biggieの"Hypnotize"と同じハーブ・アルパートの"Rise"を使ったハードコアな仕上がりです。

 ただ、アタックの強いサウンドながらもテンポはゆるいので、ゆるいフロウのFlipとリラックスした伸びのあるLeaによる歌と組み合わせても違和感はなく、ハードとソフトの対になる感触を併せ持つ仕上がりです。本曲はジャケット付の正規12インチが出ており、そこに写るFlipの、New Era Capと襟付きシャツの装いが当時、2004年の流行りでして、カッコよくて好きです。

 こちらの曲をブログに貼ろうとYoutubeを探したものの、なぜか微妙にテンポが速くされたものしかなかったので、どこか別の媒体で聴くことをお勧めします。ただ、一番お勧めしたいのは、このRemixに加えてさらに2曲、"kingpin Remix"と"Starstrack Remix"の計3曲の"Sunshine"のRemixが収録された日本盤CDを購入することです。

 この日本盤はオリジナルのUS版が二枚組であるのに対して1枚にまとめているため"Dem Boyz"のRemixやDavid Bannerがカッコイイ"Ain't No Nigga"が入っていませんが、上記のRemixに加えて私的にアルバム「U Gotta Feel Me」収録曲中最もアッパーでヤバいYoung BuckとBun B参加の"Game Over"のRemixが収録されている点から手に入れることを推奨します。Remix版"Game Over"はオリジナルの何倍もエネルギッシュです。トラック、ラップ、掛け声の全てがアップグレードしてます。


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 "Sunshine"のRemixは日本盤のボーナストラックだからかYoutubeにありませんでした。"Kingpin Remix"は朗らかで、程良いリラックス感とダンスミュージックとしてのノリの良さが際立ったもので、"Starstrack Remix"はラップに変わりはないのですが歌とトラックが全くの別物(歌はLeaでなく別の女性Vo)で、歌詞の内容は変わりませんが印象が全く異なる仕上がりです。ここで聴ける力強い女性Voはオリジナルには無いワル感があります。どのRemixもトラックがメジャー感にあふれた派手で、華があるものなので、聴きごたえがあります。オリジナルも含めてそれぞれにあだ名?的に一言で説明するなら、オリジナルはレイドバック、"Baby Boy, Baby Girl"はハード、"Kingpin"はリゾート、"Starstrack"はスパイシーという感じです。

 そして忘れてはならないのが、bmrの2004年・ライター別ベスト10のコメントにて小渕さんが「裏No.1」として挙げていたBoskoによるRemixです。他に比べて一聴した時のインパクトは弱めですが、中毒性は1番だと思います。これも一言で表すとすれば、「Dope」です。


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 Remixのことばかりでオリジナルを忘れていました。Remixはそのどれもがひねりが効いていてカッコいいですが、シンプルなオリジナルがやっぱりサマーアンセムとしては出色の出来で癒されます。PVにはアルバムに参加したJim Jonesも出ています。Traeの"Swang"のRemixに他地域から唯一参加していた彼ですが、それもこうした早い時期からのH-Townとのコネクションによるものでしょう。彼は他にもThe GameやT.I.と共演していますし、本曲収録のFlipのアルバムには同じクルーのCam'ronも参加しており、同じくJuelz SantanaもLil Wayneとやっていたりと、他のNYのラッパーに比べて彼らは積極的に他地域ともコラボしています。(FabolousFat Joeも同様に積極的です。)

 Dipsetの場合はS.A.Sなるイギリス出身のアーティストを引き入れたりと他にはない視野の広さがあり、「Diplomats」の名に嘘偽りはないですね。


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